自分の部屋―――
朝の光が白く眩しい。
気がつくと、ベッドの中にいた。
帰ってきたんだ、夢のせかいから・・・・・・
ほんとうに、夢のせかい?
リコッタはベッドの中から飛び出した。
階段を駆け下り郵便受けを開けてみると・・・
リコッタ宛ての手紙と小さな包みが入っていた。
今度は差出名のある手紙――。
〜リコッタへ〜
11歳の誕生日、おめでとう!
月の祝福を受けたのですね。
星のこえを聞き、
その光を信じてせかいを歩いたのでしょう。
どちらにもとらわれず、
こちらの世界とあちらの世界を行き来する、
あなたはりっぱな星の旅人。
わたしからあなたに、贈りものがあります。
包みの中のものが、あなたを導いてくれるでしょう。
リコッタならきっと、
自分で魔法をつくり出せるはず・・・。
〜エダム・キッシュ〜
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