鮮やかな光の雫をまとった風が
ふたりのからだを吹き抜ける。
ふたたび目をひらくと、すべてが七色に輝いていた。
「トト!わたしたち、流れ星みたい!」
「信じれば、どんな色にも、どんな形にもなれるんだよ」
ふたりは飛び星となって、底のないせかいを照らし出し
眼下に広がる光の輪(リング)の中を
ゆっくり降りていく。
このかけがえのない一瞬一瞬(きらめき)を
全身にしみわたらせながら――・・・・・・。
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