満ちた月の光と家の灯りが 街を包み込む。 部屋の窓からこっそり抜けだし、空を見上げると、
満天の瞬く星々の、 大きな一粒がきらめいた。 それに続く幾すじもの流れ星を、 リコッタは夢中で追いかける。 ページをめくる